国際線の航空券は、以下の3種類があります。
- 普通航空券(ノーマルチケット)
- 特別割引航空券(PEXチケット)
- 格安航空券(ITチケット)
各航空券の特徴を一覧にまとめると以下のようになります。
項目 |
ノーマル |
PEX |
格安 |
価格 |
高い |
安い |
最安 |
払い戻し |
可能 |
要手数料 |
不可 |
予約内容変更(搭乗日など) |
可能 |
不可 |
不可 |
予約超過 |
なし |
基本的になし |
あり |
アップグレード(マイレージ) |
可能 |
可能 |
不可 |
個人旅行者が購入しているのは、格安航空券がほとんどです。料金が異なるのには理由があるので、海外旅行の条件に合った航空券を購入するのが望ましいと思います。
各航空券の特徴をご紹介します。購入する際の比較検討材料になると思います。
普通航空券(ノーマルチケット)
予約の変更や利用航空会社などに制限のない航空券で、各航空会社が販売しています。
有効期間は購入日から1年ですが、第一区間利用日から1年間有効のため、最大でほぼ2年有効です。払い戻しも少額の手数料のみで可能。シーズンによる運賃の変動はありませんが、かなり高額です。
なお、エコノミークラスは2種類あります。Y2運賃は途中降機ができません。乗り換え回数の制限がある分、通常のノーマルチケットより安いです。
特別割引航空券(PEXチケット)
航空会社が正規割引として販売している航空券のことです。
日本航空の「JAL悟空」、全日本空輸の「エコ割」、ノースウエスト航空の「ワールドバリュー」、ユナイテッド航空の「UNITED GO FARES」などです。
予約の変更ができないものも多いですが、種類によっては可能な航空券もあります。払い戻し手数料も比較的高額です。運賃は、シーズン変動が大きいです。料金は、格安航空券より数万円高い程度となります。しかし、期間限定で格安航空券より安価になるキャンペーンなどもありますので、チェックする価値はあります。
また、早く出発日を確定させたい人や、お盆や正月などのピーク時期の予約を入れたい人には有効な航空券です。 各航空会社のウェブサイト、もしくは、旅行会社の端末で予約状況を見ることができます。
格安航空券(ITチケット)
「ディスカウントチケット」とも呼ばれる格安航空券は、団体のパッケージツアー用に設定された運賃のチケットを「個人包括旅行」として個人に売っているものです。
厳密には、ホテルなどをつけて個人のパッケージツアーとして売らなければならないことになっていますが、実際には航空券だけでも購入できます。
格安航空券は、旅行代理店や旅行代理業の資格を持つ旅行サイトで販売されています。「バンコク25,000円から」などと表示され、運賃は他の航空券よりおおむね安いです。しかし、上記の一覧表の通りで一番制限が厳しいです。通常は搭乗日の変更ができません。購入後の払い戻しもできません。運賃の変動幅も大きく、お盆やゴールデンウィーク、年末年始など、ピーク時は、PEXチケットより高くなってしまうこともあります。また、同じ日の同じ便でも販売する会社によって運賃や条件が違うため、よく比較検討することをおすすめします。